中小企業様の海外進出を徹底サポート　技術と経験のシースピリッツです

謹賀新年

皆様あけましておめでとうございます。

昨年の後半に独立して約３か月、海外進出支援というコンサルティング業務と輸入品の通信販売という業務、２つのビジネスについてようやくスタートラインについたという状況です。

前者については旧知を頼りに幾つかの具体的テーマが見つかり、何とか実際に貢献につなげていきたいと考えています。
国内販売の減退あるいは当初からグローバル展開を志向すると理由は様々ですが、海外の、それもより広範な範囲を対象とした進出熱が高まっていることは間違いないと思います。
また、安倍政権に替わって幾つかの経済振興策が提起され（こうした政策はもちろん民主党政権時代に草案が作られていたのでしょうが、それらが具体的に表に出てくるのは政権交代の影響でしょう）、その中には海外進出に対する様々な支援策も含まれています。こうした公的支援は全く妥当であり、マクロ的には一定の効果をもたらすと期待できます。
マクロ的にとは幾つかの要素を含みますが、例えばこうした支援策を受けて１社でも多くがある国なり地域なりに進出して成功例ができれば（成功までいかなくても奮闘していることが分かれば）、それが他の日系企業の進出意欲・動機につながる可能性は大いにあります。もちろん誰も進出していない国・地域に出ていくという開拓精神は大いに称賛されるべきですが、国全体で進出実績を伸ばそうとするならば、国の支援による地慣らしとそれに続く動きの後押しは重要な課題です。

さて、こうした意欲や環境が整ってきたとはいえ、個別の企業におけるプロジェクトの推進という点ではまだまだ人材が不足していることは否めません。さらに詳細を見ますと、いわゆる頭数と素養自体は基準に達していても、あと一回りの二回りの育成・経験が必要であるケースが多いように感じます。
あるいは、こうした人材はどうしても大企業に集まるため、いわゆるグローバル化を益々展開できる企業と思い通りに進められない企業との格差が開きつつあるとも言えます。

いずれにしても、過剰に悲壮感を持つより、新しい市場で新しい取り組みを行っていくのだと前向きに考えた方が良いに決まっています。
今年は、たくさんの同胞の方々とこうした前向きな気持ちを共有し、また、日本の素晴らしい技術や製品で進出先の方々に貢献する喜びを分かち合う、その元年としたく存じます。

一方の通信販売事業ですが、こちらも何とか形はできましたので、今年は最初からアクセル全開で販売に邁進する所存です。
これは海外進出支援サービスで日本に貢献したい気持とのジレンマですが、取扱いを始めた輸入品の性能や品質・価格を国産有名ブランド品と比べると、国産メーカーがいかにブランド名に頼り切ったビジネスをしているかが分かります。当然がらブランド戦略はマーケティングの重要要素であり、ブランドに対する信頼によって顧客を確保すること自体は全く間違っていません。しかし、ブランドに対する「信頼」の一方には、信頼に足るだけのクオリティを維持するという責任があると思います。この点で、製品そのもののクオリティ（壊れないというだけでなく、性能・機能や使い勝手など複数の要素でユーザが満足感を得られるかどうか）が本当に維持・改善されているのか、疑問に思うケースが増えてきました。
ブランド保有者にとってはこの状況は居心地は良いのでしょうが、アップル然りダイソン然り、国産ブランドが「してやられた」というケースは増えています。
よって、短期的にはこの盲目なブランド信仰状況に風穴を開けるようチャレンジしつつ、中期的には自社での製品開発に取り組んで本当に信頼に足るブランド作りに取り組みたいと思います。

２０１３年が、皆様と祖国、そして真摯に未来を考える世界中の人々にとって良い年でありますよう。

平成２５年１月
シースピリッツ合同会社
代表　桑原宏之
（巳年生まれなので年男です！）